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特別養子縁組に関して

里親入門
厚労省ポスター

特別養子縁組は温かく安定した家庭のもとで健全な養育をはかることを目的とした、子どもの利益を図るための制度です。

特別養子縁組の2つの入口とは

① 虐待から児童相談所で保護されて乳児院に入所するケース

② 予期しない妊娠・出産・子育てで悩んでいる方への対応によるケース

の2種類が入口として考えられます。

児童相談所経由の場合の流れ

① の児童相談所経由で行う場合、養育里親が原則で、実親の了承がある場合には特別養子縁組が進めることが可能となっています。

里親になるには?研修から登録までの流れ

特別養子縁組を希望する場合の行政機関の研修は児童相談所または里親支援機関への相談、ガイダンスを受けた後、養育里親認定研修に加えて数時間の特別養子縁組研修となります。

養育里親認定研修は1日の基礎研修+1日の乳児院研修+登録前研修講義2日間+実習2日間

5年に1回の更新研修は1日となります。

研修主体は都道府県で、民間に委託する場合があります。

2か月に1回程度行われる認定研修の受講後、申請し、家庭訪問等、児童福祉審議会による審査を経て、おおむね半年後に養子縁組を前提とした里親登録となります。その後マッチングが行われ、委託となります。

予期しない妊娠・出産・子育てで悩んでいる方への対応の場合

② は特別養子縁組を実親が了承されているところから始まるので、特別養子縁組が進めやすいです。法律により養子縁組斡旋事業者として許可を得ることが必要で、2024年6月現在、全国で23事業者となり、独自の研修や手続きのための費用がかかります(事業者によりますが100万円以上かかることも)。うち5事業者が東京都です。

養子縁組あっせん事業者に直接ご相談ください。

養子当事者はどう思っているのだろう?

特別養子縁組の親の立場は? 

田中麗華の里親訪問第2回 を参考にしてください。

田中さん 世田谷撮影

特別養子縁組が成立するには?

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① 実親の同意(不要な場合もあり)

②    養親の年齢 25歳以上、夫婦で、(45歳未満等)

③ 養子の年齢(原則15歳未満)

④ 試験養育期間半年以上

を前提に家庭裁判所が審判し、成立したのち戸籍上の実子に変更できます。

他の形との手当・養育費の違い?

養育里親は毎月9万円の手当と5~6万円の養育費がもらえます。教育費や医療費等の支援もあります。

フレンドホームは1日2300円(7日上限)、東京都では研修なし。

普通養子縁組も可能で、戸籍上は養子、親権者となりますが、養育費・手当は無くなります。

特別養子縁組は成立までは養育費支給、成立後は養育費もなくなります。

課題1:児童相談所経由の場合と異なり、民間斡旋機関の場合には、特別養子縁組成立の請求が裁判所に係属するまでは、養育費も支給されず、育児休業の対象ともなりません。

課題2:特別養子縁組の養育開始時が1歳以上になる場合には、育児休業制度の対象となりません。

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