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里親から引き離される子ども

里親入門

​どういったときにそんな事が生じるのでしょうか

​実親から児童相談所に申請があると、もしくは児童相談所の独自の判断で、里親と相談することなく実親に戻したり、一時保護所に戻す措置が行われることがあるのです。子どもとの間に愛着関係※を築いていたとしてもです。どうしてなんでしょう。現状では児童相談所の措置が適当かどうかを判断する第三者機関もありません。※愛着関係とは、養育者と子どもが深いところで繋がっているこころの絆のことです。 愛着関係がよいと、子どもは自分自身は養育者から守ってもらえる存在であるという安心感や安全感を持てるようになり、自尊心や探求心が芽生えるきかっけともなります。

措置の根拠は何ですか

里親委託ガイドラインの説明に以下の記載があります。

保護者の承諾については、児童福祉法第 27 条第 4 項で「親権を行う者又は 未成年後見人の意に反して、これをとることができない」と定められています。 これは、これらの者が反対の意思を表明している場合には措置の決定を強行 できないという意味であり、 できる限り承諾が得られるよう努めることは必要です。

特に、養育里親に委託することについて、保護者にとっては、「子どもを取 られてしまうのではないか」「子どもが里親になついてしまうのではないか」 「面会がしづらくなるのではないか」など里親委託へ不安を抱くことがある ため、

養育里親による家庭的環境が子どもの健全な心身の発達や成長を促すも のであることを説明し、社会的養護については、里親委託が原則であるこ とを説明する。とされています。

委託解除については「 やむを得ない場合は、委託解除を検討する。里親支援で解決が見込まれ ず、委託継続が適切でないと判断される場合は、無理を重ねては、子ども にも里親にも不幸であり、委託解除による傷つきをおそれて委託や委託解 除が過度に慎重になることのないように、適切に判断する。 委託解除を行う場合は、子どもへの必要な支援を検討するとともに、委託解除に至る過程での混乱や分離による傷つきへの対応として、児童相談所の児童心理司による支援も含め、委託解除の理由や今後の生活について 丁寧に説明し、子どものケアを行う。それと同時に、里親に対し、委託解 除の理由等について丁寧に説明するなど里親が持つ養育がうまくいかなか ったことへの傷つきや、喪失感等里親のケアが重要である。不調の原因が 里親自身にある場合、子どもにある場合、双方に原因がある場合、双方と も努力したけれど合わない場合もあることから、子どもや里親とそれぞれ に対して一緒に振りかえり、前向きに今後につなげていくことが重要であ る。 」とありますが、

児童相談所の里親へのコミュニケーションが十分とはいえない場合があるようです。

また、児童福祉法において里親の立場を守る規定が無いことも問題ではないでしょうか。

​子どもに精神的ショックを与えることは子ども基本法の趣旨に反するのではないしょうか。
​子どもが可哀そうです。

子どもの意思を尊重すべきですが、幼い時から養親里親に育てられた場合は、実親が別にいることを話されていないことも多く、例えば小学生になったら説明することにして(障がいや精神不安のために一律には言えないかもしれませんが)、そのときに子どもの意思で選択してもらう事としてはいかがでしょうか。​

​里親と実親が話し合って、子どもにとって最善の方法を考えることはできないのでしょうか。

それができればいいのかもしれませんが、里親は実親のことを児童相談所から知らされていないのが実状です。里親には本当に実親の希望があったのかどうかもわかりません。

実親も里親も子どもにとっては親なのですから、双方で話し合うべきではないでしょうか。実親のところに戻ってからも、子どもは里親に自由に会えるようにすべきです。

​児童相談所が里親にきちんと説明していない場合があるのではないでしょうか。

里親に実親の要望があれば子どもを返さなければならないことをきちんと説明していないこともあるようです。トラブルの元です。実親に養育里親に委託することの意義をきちんと伝えていないならば、それは問題です。

里親委託ガイドラインで、特に乳幼児は養育里親に預けることを推奨しておきながら、実親の希望があればいつでも子どもを返さなければならないというのは、あまりに里親の気持ちを軽視しているのではないでしょうか。

​児童相談所が里親の育て方が悪いとして、子どもを施設に戻してしまうこともあるようですが。

里親が納得しているならいいのですが、一度子どもをたたいたり、子どもの態度に悪影響があったというだけで、一方的に施設に戻されるのは全く納得がいかないですね。子育てには若干のトラブルはつきものです。

里親として児童相談所の担当者と良好な関係を維持するだけでなく、里親のレベルアップ研修が求めらるのではないでしょうか。

また里親委託ガイドラインを遵守し、児童相談所の担当者は里親を尊重し、納得を得られるよう、丁寧に説明すべきではないでしょうか。職員向けの研修も求められます。自治体による格差が大きい点も問題です。

根本的な問題として、虐待による事故があると児童相談所に非難が集中するので、どうしても安全な方策を選択しがちといったこともあるのかもしれません。

​フォスタリング機関や里親会に相談するというのはどうなんでしょうか。

厚生労働省の資料によると、フォスタリング業務とは、「里親のリクルートおよびアセスメント・里親登録前後および委託後における里親に対する研修・子どもと里親家庭のマッチング・子どもの里親委託中における里親養育への支援・里親委託措置解除後における支援に至るまでの一連の過程において、子どもにとって質の高い里親養育がなされるために行われるさまざまな支援のこと」とされていますが、日本ではまだ歴史が浅く、十分に機能しているとはいえません。里親会も必ずしも親身になって相談にのってくれるとは限らないのが実状です。

​トラブルの実例を教えてください。

里親家庭のあすを考える会(里明日の会)が自社のホームページの中で、ニュース映像を紹介しています。

​また、里親家庭のあすを考える会は里親の立場を守るためのさまざまな活動をしています。

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